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何も残らないだけゴミよりマシよね。神ゲー『ヴァルキリープロファイル』の美人上司フレイ様からのキツイお仕置きの尊さよ【メモリの無駄づかい】

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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、PlayStationで発売されたRPG『ヴァルキリープロファイル』について語らせていただきます。

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『ヴァルキリープロファイル』とは?


 北欧神話をベースにしたストーリーで、アース神族の主神オーディンの命により目覚めた戦乙女レナス・ヴァルキュリアが、来るべき神々の戦い“ラグナロク”に備えて人間界で死者の魂を選別し、戦士として育成するゲームです。

 ゲームはチャプター(章)とピリオド(行動ポイント)に分かれており、まずはそのチャプターで仲間になるキャラを捜し、ダンジョンなどで戦闘して育成、神界の要望に見合うキャラを転送、を繰り返して進んで行きます。

 ダンジョンは横スクロールアクション+エンカウントバトルで、最大4名のパーティーキャラが、それぞれ4つのボタンに振り分けられており、タイミングよくボタンを押してコンボをつなぎ、コンボゲージが溜まったら必殺技が繰り出せます。打ち上げ中やダウン中に攻撃を当てると経験値や行動力のボーナスが貰えるので、攻撃の順番やタイミングが重要になってきます。

 仲間になるキャラクターは全て、一度は人間として死(しかも悲劇的な最期)を迎えている為、私の手で強く元気にしてあげたい! という気持ちが生まれるんですよね。まぁ、そのあと戦地に送り出す兵隊として育ててはいるのですが…。愛着が湧いてしまうと、送り出すのが辛いのです。でもお仕事しないとバッドエンドへまっしぐら。上司である女神フレイ様に消し炭にされるので、毎チャプター1人は神界へ転送していました。

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 フレイは敵を倒す時も「何も残らないだけゴミよりマシよね」とか言うので、こわいのです。

何度プレイしても、神界転送メンバーは固定になりがち…


 神界からの人材要請は、チャプター毎に弓兵や泳ぎの得意な人物など、要望が固定です。もちろん無視して他タイプのキャラを送っても良いのですが、要望に応えると多くのポイントやアイテムが貰えます。このポイントは、アイテムや強力な武器を作るのに欠かせない為、出来る事なら要望通りの人材を派遣したいところ。

 同じ武器タイプでも、キャラクターによって通常攻撃のモーションがかなり違う為、使いやすいキャラとそうでないキャラがはっきりしてしまいます。気弱な弓兵ラウリィ、煮え切らないお貴族のおじさまベリナス、恋する男装の麗人ジェイル、後半仲間になる魔術師ロレンタおばさま、仮面で顔が見えずに無口な蘇芳あたりが、筆者は毎回送ってしまうキャラでした。必殺技もゲージが上昇しにくく、次につなげるのが難しいキャラだったりもします。でも正直全員生き生きして良いキャラなので凄く迷ったんですよ! 死んでるけど! 戦闘中は生き生きしてるんです!

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▲定期報告でその後の様子も教えて貰えます。無難に統率、まあまあな作戦、特殊任務は恐らく失敗…。ラウリィらしく頑張ってるな!

 逆に、ヒット数が稼ぎやすいルシオやジェイクリーナスはパーティーに残しがちでした。特にルシオは、物語上重要キャラだと思われたので、常にヴァルキリーと一緒にいさせたかった。

 キャラクター1人1人に人物特性があり、それを見てキャラクターを深堀りするのも楽しかったです。例えば、貴族としての繋がりで結婚した妻を大切にしながらも、使用人への秘めた愛を捨てきれず不幸を呼んだベリナスにプラス特性の“博愛主義”があったりするのがなんとも…。

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▲こちらの2冊組設定資料集の“お笑い人物特性”が、生前もこの特性で楽しく過ごしていたんだろうなと思えてニッコリ。世界感や神同士の関係なども知ることが出来るバイブルです。


Aエンドの条件がわからず、もやっと終わった1週目


 『ヴァルキリープロファイル』にはA,B,Cの3パターンのエンディングが存在します。順にグッド、ノーマル、バッドエンドのイメージです。初回プレイ時は右も左もわからず、Bエンドを迎え「なんかスッキリしない終わり方だったな…、あのキャラは結局なんだったの?」状態だったのですが、その後にAエンドの条件を知り、複雑すぎて自力で見つけた人はいるのか…? と疑問に思ったものです。

 初期装備の“外したら評価値下がるよん”と書かれている装備を外さないといけなかったり。筆者の人物特性はラウリィと同じ“臆病”“心配性”“真面目”なのでこれは外せませんでしたわぁ。ルシオも送るの…そうなの…。気持ち良いほど戦闘でボーナスアイテムをゴロゴロ落とせるキャラなのもあり、離れたくなかったんよ…。

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 言われるままに仕事をこなし、自分では何も考えなかった末路が、なんともスッキリしないエンディングだったこと、特に説明のない謎のパラメーター“封印値”をチェックして、考えて辿り着くAエンディングがまさに“神”がかってい素晴らしいシナリオだった事…。このゲームでは考える事の大切さを学ばされました。あれ、全然メモリの無駄づかいじゃないな…。

 2022年12月に、PSP版を元にした『ヴァルキリープロファイル −レナス−』が配信され、PS4とPS5で遊べるようになり大歓喜! 巻き戻し機能や、どこでもセーブ&ロード出来たりと、遊びやすくなっているので、是非プレイしていただきたいです。必殺技を叫んだり、呪文詠唱が好きな方は特にオススメです!

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